家を人に貸してるとき、家賃を滞納されるととても悩ましい問題ですね。

 

家賃滞納が発生すると、なんとか改善したくて、いろいろな督促を試みていらっしゃると思いますが、

法律的にも次のことは絶対にやってはいけません!

 

⑴ドアの外に家賃滞納のことをわかるように書いた張り紙を張ること✖

 

滞納金額を明記したり、嫌がらせと受け止められるような大きな張り紙をした場合には、

「名誉棄損」や「不法行為」が問題になります。

私がアドバイスさせていただいている中に、

「内容証明文書」の郵送というのがありますが、

これも嫌がらせ目的で、あまり頻繁に出すことも違法行為となります。

せいぜい3~4回くらいではないでしょうか。

また、勤務先に出すのも、自宅での郵便受領を拒否したような場合に限られています。

(東京地裁・昭和56年8月25日判決)

 

 

⑵ドアをはずしたり、ドアのノブをロックすること✖

 

「家賃払わないなら、部屋を使わせない!」といって勝手に、

居住者を中へ入れないようにすることはできません。

自分の物件であっても、民法上は賃借人を保護する借地借家法という強い法律で守られています。

家主側の方が、建造物損壊罪(刑法260条)、器物損壊罪(刑法261条)に該当します。

民事的にも損害賠償の問題となります。

賃借人を締め出してしまっていると、行方不明になってしまいますので、

「賃貸借契約解除通知」が本人の手元に届かないので「契約解除」ができません。

裁判所において、本来単純な「賃料滞納明け渡し請求事件」のはずが、証人喚問を要する大問題に発展してしまいます。

 

⑶家財道具を無理やり運び出すこと✖

 

これは、完全に住居侵入(刑法130条)窃盗(刑法235条)に該当します。

 

 

では、家賃滞納が始まったらどうすればいいのでしょうか?( ノД`)シクシク…

 

⑴まず賃借人本人の目の前で、口頭で賃料の催促をします。

たぶん口で言ってもだめでしょうから、その次に

簡単な督促書面を作成して発送します。2~3回は出してみます。

⑶それでも払わない場合はここで、法的手続きに入ります。

「内容証明郵便」を作成して発送します。

⑷ついにそれでも払わないときは、しかたがありません!裁判所を利用します

裁判所から被告に対して「明け渡し判決」が出ます。

それでも立ち退かない場合は、強制執行をお願いします。

強制執行の前に、物件状況を確認する催告と呼ばれる手続きが行われます。

ようは、荷物を運び出してもらう執行補助業者の出張見積もり費用を出します。

ここまできても、出てってもらえない場合は、

「明け渡しの断行」といって、トラックがやってきて執行補助業者が荷物を運び出してくれます。

 

ざっとこんな感じの流れになっています。

とにかく、何事も法律にのっとって行うことが大切です。

詳しくは、お近くの簡易裁判所窓口へお尋ねください。