「古民家って耐震性無いんでしょう?」

とある「民泊始めてみよう!相談会」で、こんなご意見いただきました。

確かに、古いお家イコール壊れやすいんじゃ?の不安はそこそこ持っているはず。

 

日本の伝統建築物は、戦後アメリカのGHQが制定した建築基準法には合いません。

過去の南海大地震でも耐えて残った建築物なのに…。

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「論より証拠」という言葉は、あまりに科学的でないので弊社も使いたくないんですね。

この心配事に対して、

「こうすれば6強の揺れにも耐えられますよ。なぜかというとね…。」

と具体的に説明して下ったのは、

この「曳家岡本」の親方岡本直也さんと関東一円の神社仏閣の修復工事をする(株)日本木工の総棟梁を務める宮大工須賀大輔さんでした。

 

 

 

 

 

実際に現場でお家を持ち上げて、基礎固めをし、壁や床を剥いで裸にして構造を見て組み立て直すところからやる方々なのです。

来る南海大地震に備えて、高知県が推奨する耐震改修方法は、パソコンのソフトに数値を入れて診断数値を出して、足りないものを付け足す方法です。

 

そもそも、不動産仲介業者であり、重要事項説明をする弊社にとって、

すでにある建築物は一様ではないハズなのに、みんな同じ補強工事でいいの???ってのが、ずーっと素朴な疑問でした。

 

 

弊社が管理をする古民家を見て頂いた設計士さん達からそれぞれ対照的なご意見頂きました。

1つ目は

「古民家の良さは、古さにあるから耐震改修をスケルトンにするやり方は、仕上がりが新築の様相にしてしまうからそぐわない。

構造的傷みの修復は、バンドエイドを貼るように応急措置で良いと思う。実際に、前回の南海大地震を受けても壊れず建っているのは、論より証拠と言えるから。 」

 

2つ目は

「パソコンのソフトに見た目の状況を入れて出した耐震診断数値に従って、足りないものを付け足す耐震補強工事をするのが良い。

県の講習を受けた登録設計士が出した耐震改修方法で、仮に地震で家が倒壊しても、それは補強設計をした設計士のせいではなく県が推奨したからと言い逃れが出来るから。」

 

実際のところ、高知県内での耐震改修の状況をみると、

設計士と工務店が組んで

「補助金の範囲内でタダでお家の耐震改修が受けられますよ」

をうたい文句に、片っ端から同じ補強工事で済ませている現実を見ると、

ホントにこれで大丈夫?と疑問を感じていました。

 

そして、この件について被災地現場で実際にお家を元に戻す工事をしている曳家親方さんと超有名神社仏閣の修復をされている総棟梁さんにも聞いてみました。

 

 

 

 

 

 

 

棟梁が言うには、

「実際に壁や床を剥いで裸にして構造を見て見なければいけない。

古民家の建物は決して一様ではないから。

今のような工場生産品でなく、大工の建て方は、三者三様であったはず。

パソコンのソフトに数値を入れて出した方法で果たして大丈夫だなんて、恐ろしくて言えないよ。」

 

そこで早速、弊社が管理をしている「古民家」の状況を見に来ていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

畳を剥いで床下の状態を見て基礎部分の確認をし、レーザーポインターで柱の傾きをデータに取りました。

 

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このデータをもとに耐震改修を含めた古民家改修計画を立てます。

 

今まで、県推奨の耐震診断書を数々見ながら、ずっとモヤモヤしていた私ですが、

「剥いで見にゃわからんやろ」って言う棟梁の言葉で、ハッとさせられました。

 

既に3件の購入申し込みの方がいらっしゃいますが、

素晴らしい意匠の古民家を、ビジュアル的にリニューアルするのはもちろんのこと、

安心して暮らせるお家と思っていただくには、

こんな現場を知り尽くした方のお話を聞いて、

この人なら任せられると思ってお任せいただければ幸いです。

仲人役としても心から自信をもっておすすめできるなあと気持ちを新たにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

どんぐり不動産